カテゴリー【作品集】は自分が過去に作ったドライフラワーの作品の紹介になります。
年間に2000個以上のリースを制作、販売する中で量産はできないセミオーダーリースの作品や作家として作った作品をコメントを添えて、これから投稿していきます。
制作のノウハウや想いも伝えていきますので、よろしくお願いします。みなさん悩んだ時にヒントになれば良いかと思い投稿していきますね。
青い色でドライフラワーリースを作って欲しい
このリースは、青い色で作って欲しい、と言うオーダーでした。
青でドライフラワーリースを作るのは難しいです。
青い色を基調としたドライフラワーリースを作るのは、特に春から夏にかけて苦労することが多いです。その理由は、青い花材を揃えるのが難しいためです。青い花は夏の花が多く、季節限定の素材を十分に確保する必要があります。
例えば、あじさい、デルフィニウム、エリンジウム、ラベンダー、ベッチーズブルーなどが定番の青い花材です。
これらの花は、夏の間に意識して集め、1年分をドライフラワーにして保存します。特に矢車草やアスター、リンドウは色が抜けにくく、最近ではよく使うようになりました。
また、ニゲラのブルーの花も乾燥させると可愛らしい仕上がりになるのでおすすめです。
それでも青い花材が不足する場合には、ソラフラワーや白い花材を自分で染めて青くすることがあります。
また、プリザーブドフラワーを取り入れることも一つの方法です。しかし、青い色は紫外線で色が抜けやすい性質があるため、暗い部屋で湿度を管理しながら保存することが重要です。
さらに、数ヶ月後にドライフラワーが色褪せた場合でもリース全体のバランスが崩れないよう、あらかじめデザインに気を配ります。
このように、青いリースを美しく仕上げるためには、季節ごとの花材の確保や保存方法への注意が欠かせません。

青いリースから受ける印象はある意味特別なイメージ
青色は日本人にとって、深い精神性と穏やかな心を象徴する特別な色と言われます。
日本では昔から、青は空や海の広がりを連想させ、無限の可能性と静寂の調和を意味してきました。
また、青は冷静さや知性、誠実さを表す色としても親しまれ、心を落ち着かせる効果があるとされています。
四季折々の自然に恵まれた日本では、夏の清涼感ある風景や秋の深まりとともに青の美しさが際立ち、人々の感性に深く刻まれています。
こうした背景から、青は感性を揺さぶる神秘的な色としても認識されています。
青色を基調としたこのドライフラワーリースは、この特別な青の魅力を存分に引き出し、神秘的な空気感を漂わせます。
この写真を見た時の印象はどうでしたか?
色褪せたブルーの花々は、まるで時を越えた静寂の中で輝いているかのように見えます。深い森の奥に佇む湖のような幻想的な雰囲気が醸し出されます。
青のグラデーションが生み出すリースは、永遠を象徴しながら、心を穏やかにし、空間を格調高く彩ります。そのひんやりとした清涼感と洗練された印象は、見る者に静寂と安心感を与えると同時に、どこか非現実的で夢の中のような感覚をもたらします。
日本人の持つ青への特別な思いと、ドライフラワーの持つ儚さが一つに重なり合ったリースは、心に静かな波紋を広げ、深遠な美しさを宿します。それは単なる装飾ではなく、見る者の心に語りかける一種の芸術作品と言えるでしょう。

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