ドライフラワーを玄関に飾っていたら、ドライフラワーは死んだ花です。玄関に飾ると運気が下がり良いことは起こりませんよ。と義理のお母さまに言われた方がいらっしゃいました。
風水ではドライフラワーのことを「枯れた花」「命を失った花」と見なし、「陰の気」を持つと考えられていて、
陰の気を持つドライフラワーは、空間の陽の気を吸収してしまうとされ、その結果、陰陽のバランスが崩れ、運気に悪影響を与えるんだそうです。
特に玄関にドライフラワーを飾ってはいけないという事例が多く。玄関にドライフラワーリースなどはもってのほかという大変ショッキングなことが風水の本には書いてあります。
ドライフラワーが流行し始め、おしゃれなカフェや雑貨店の壁にリースやスワッグが飾られています。その空間の心地よさに感銘を受け、自宅の玄関やリビングルームにも飾っている方もいるかと思います。
そんな時に運気云々などと言われると、気持ちが萎えてしまいますよね。
ところが最近、素晴らしい文章に出会いました。
この投稿はまさにそれを紹介するためにしたようなものです。
その素晴らしい言葉は最後に紹介しますね。
風水では死んだ花であるドライフラワーは運気を下げる⁉︎
「ドライフラワーは死んだ花」だなんて…一体誰がそんなこと言ったの!?
以前会社のホームページに上記のブログを投稿しました。
ドライフラワーの魅力を正しく理解し、楽しんでほしいという思いから、このような意味の文章を書きました。
ドライフラワーは「死んだ花」ではなく、「永遠の美」を象徴する価値ある存在です。ヨーロッパでは中世から貴族に愛され、ヴィクトリア朝時代にはアートの一部として扱われました。古代エジプトでも、ドライフラワーは「永遠の命」の象徴として宗教的儀式に使用されていました。さらに、日本には「枯れ」の美学があり、江戸時代には観賞用や薬草としても活用されていました。
風水では「運気を下げる」と言われることもありますが、それは誤解です。鉢植えの枯れた花とは異なり、ドライフラワーは病気や害虫のリスクがなく、衛生的な装飾品です。Yahoo知恵袋の質問でも、「迷信にすぎない」「実際に問題がなければ気にしなくてよい」といった意見が多く、玄関に飾ることを心配する必要はありません。
Yahoo知恵袋でも下記のような質問が
Q
ドライフラワーはやはり縁起が悪かったり、風水的によくなかったりするんでしょうか? 飾らない方がいいですか? 私はドライフラワーが好きなのですが、やはり良くないという声の人が多いので悩んでます。
A
縁起が悪いので、おすすめしません。
なんともその一刀両断の回答に私は悲しくなりました。
ただし、肯定的な回答もあります。
A
心配要りません。芸術として楽しんで下さい。以下に答えを書いています。参考になれば幸いです。 https://ameblo.jp/joui-ton-kou/entry-12826802272.html
A
私は娘の結婚式の時に貰ったブーケをドライフラワーにして 大拙に保管してます。 それが良くないですと? なんだか風水が嫌いになりました。
など、ほっとする回答の方も一定数いらっしゃいます。次にネットで次のような話も見つけ出しました。
インテリアを褒められたのに、風水の話でショックを受けた女性
ある女性は、ドライフラワーが大好きで、自宅のリビングや寝室に丁寧に飾っていました。
友人を招いた際、最初は「素敵なインテリアだね!」と言われたものの、その後「でも風水的にはよくないって聞くよ」と言われ、急に不安に…。
せっかく気に入っていたのに、縁起が悪いと言われたことで悲しくなり、飾るべきか悩んでしまいました。
プレゼントで贈ったのに、否定されてしまった女性
別の女性は、友人の誕生日におしゃれなドライフラワーのブーケをプレゼントしました。
しかし、相手の家族が風水を信じており、「枯れた花は運気が下がるから飾らない方がいい」と否定的な反応を示しました。
せっかく心を込めて選んだのに、悪いもの扱いされてしまい、とても悲しい思いをしました。
結婚式のブーケとして選んだのに、縁起が悪いと言われた女性
結婚式の記念に、思い出を長く残せるようドライフラワーのブーケを選んだ女性がいました。
しかし、親族から「結婚式に枯れた花なんて縁起が悪い」と言われ、気にしてしまいました。
自分にとっては素敵な選択だったのに、ネガティブな意見を聞いて落ち込んでしまったのです。
このように、ドライフラワーに対する風水の考え方が原因で、傷ついてしまう方の事例は調べれば調べるほど見つかります。悲しいことです。
ドライフラワーは本当に風水的に良くない?乾燥した植物にもエネルギーは宿る
最後にリード文で書いた風水の考え方を真っ向から反対する気持ちの良い文章を紹介します。
「世界で一番美しいドライフラワー」という本を出版したtakakoさんの考え方です。
takakoさんは独自の製法による美しいドライフラワーを制作する作家さんです。特許を取得している「七色生花」という本当に色鮮やかな魔法のドライフラワーを生み出しました。
ドライフラワーって風水的にはよくないのですか?」と、聞かれることがあります。確かに、風水ではドライフラワーは枯れた花(エネルギーのない)なのでよくない、などと言われているようです。しかしそれは本当にそうでしょうか?たとえば、多くの日本家屋は木造建築です。木を切り倒し、乾燥させて建材に使います。そういう意味では、日本家屋そのものが自然素材を乾燥させたドライフラワーの仲間でできていると言えると思います。木材というのは不思議なもので、切り倒した直後よりも歳月を重ねるほどに強度を増し、ツヤも出て、素晴らしい建材になってくれます。ほかにも、私たちの生活には乾燥させた植物を材料に作ったものはたくさんありますよね。なかには乾物として食べているものもあります。そのすべてにエネルギーがないとは思えません。私たちは、乾燥した植物からも多くの恵みをいただいています。ですから、安心して感謝しながらドライフラワーを生活に取り入れていきたいと思います。

生花を超えた魔法の花色 世界で一番美しいドライフラワー [ takako ] 著者 takako 主婦と生活社より
結論
風水は環境学や統計的な経験則に基づく一種の知恵ですが、科学的根拠があるとは限りません。
ドライフラワーが「運気を下げる」とされるのも、エネルギーの流れを重視する風水の考え方の一部です。しかし、それを信じるかどうかは個人の価値観次第です。
実際のところ、ドライフラワーはインテリアとして多くの人に愛され、心理的な癒し効果もあります。大切なのは「自分が心地よく感じるかどうか」。風水のルールに縛られすぎず、好きなものを楽しむのが一番ではないでしょうか。
私はそう思います。