ワークショップを定期的に開催していると、作品のアイディアを考えるのに悩むこと、ありませんか?年に数回の開催であればじっくり準備する時間も取れますが、毎月新しいカリキュラムを考え続けるとなると、どうしても悩んでしまうことも多いですよね。
でも、そんな時こそ「私もプロの領域に足を踏み入れているんだ」と自覚してください。生徒さんに最高の喜びを届けるために頭を悩ませるのは、まさにその証拠です。そして、そんな素晴らしい姿勢があなたをさらに成功へと導いてくれるんです。
「たくさん技術を教えてあげたい」「楽しい時間を過ごしてほしい」「お花についてもっと知ってもらいたい」と思えば思うほど、なんだか空回りしてしまうこともありますよね。私も何度もそういう経験をしてきました。でも、焦りを感じた時こそ、一度立ち止まって深呼吸をしてみてください。その焦りや迷いは、生徒さんのことを本気で考えているからこそ生まれるものなんです。それって、とても素敵なことですよね。
私もドライフラワー作家としてワークショップの教室を複数持っています。そして毎月新しいカリキュラムを考え続けています。中にはもう10年以上も毎月用意をしています。
ここからは、私が実践している「焦りを和らげる方法」や「新しいアイディアを引き出す工夫」をいくつかご紹介しますね。きっとお役に立てると思います。
年間を通してまとめてネタを決める
年間を通してワークショップのネタをまとめて計画しておくと、多くのメリットがあります。計画に余裕が生まれることで、アイディアをじっくりと練り上げる時間が取れるため、新しい発想やクリエイティブなテーマが次々と浮かびやすくなります。特に、月ごとにテーマを変えるスタイルの場合、年間計画を立てることで全体のバランスを見直す機会も得られるため、参加者に飽きさせないプログラムを作成することが可能です。
具体的には、まず年間のスケジュール表を作り、月ごとにテーマや必要な花材を割り当てていきます。この計画を表に落とし込むことで、視覚的に把握しやすくなり、進行状況や必要な準備物も管理しやすくなるでしょう。また、年度の途中で必要が生じた場合でも、このように計画を見える化しておくことで柔軟な修正が可能です。
さらに、早めに花材の手配ができる点も、年間計画の大きな利点です。特に季節によって入手が難しくなる花材や価格が変動しやすい花材については、早期に準備することでコストを抑えたり、不足のリスクを減らしたりすることができます。例えば、春に使用する花材は冬のうちに仕入れの見込みを立てておくと良いでしょう。こうした準備は、よりスムーズなワークショップ運営に直結します。
ただし、年間計画があるからといって、すべてが予定通りに進むとは限りません。特に、天候や輸送の問題、仕入れ先の都合などによって、予定していた花材が手に入らない場合もあります。また、自分自身のスケジュールが思いのほか忙しくなってしまい、準備に割ける時間が少なくなることも考えられます。そのため、計画を立てる際にはリスク管理をしっかりと行うことが重要です。
例えば、花材が手に入らなかった場合の代替案を事前に用意しておくことで、急なトラブルにも対応しやすくなります。また、季節を問わず使用できる「定番」の花材をいくつかストックしておくのも一つの方法です。さらに、オンラインショップや地元の市場など、複数の仕入れ先をリサーチしておくことで、調達先に余裕を持たせることも効果的です。
このように、年間を通した計画を立てることで、ワークショップの運営がより安定し、準備の効率化やアイディアの幅を広げる助けになります。計画的に進める一方で、柔軟性を持たせておくことで、予期せぬ事態にも慌てることなく対応できるでしょう。
ワークショップカリキュラムのアイディア企画に悩んだときに

- 生徒の声を活かす
- 素材からイメージする
- トレンドを取り入れる
- インタラクティブな要素を追加
でも余裕がない時はどうしてもカリキュラムの企画を伸ばしてしまい来月はどうしよう?なんてことありますよね。私もそんな経験は山ほどありました。そんな時はそうしても月単位で考えるしかないのです。具体的な作戦を紹介します。
1. 生徒の声を活かす
最もシンプルで効果的な方法は、生徒の声を直接取り入れることです。アンケートを取ったり、ワークショップ後に感想を聞いたりして、「どんな作品を作りたいか」「どんなテーマが好きか」をヒントにしましょう。これって実はネタに悩んでいるってのが生徒さんにバレない方法です。先生は自分たちの意見を反映してくれるんだって思うことでしょう!
具体的には、以下のような質問を投げかけると良いでしょう:
- 次回のワークショップで作りたい作品はありますか?
- どんな色や素材が好きですか?
- 作った作品をどのように使いたいですか?(例:飾る、贈る、実用する)
とさりげなく尋ねてみるのが一番よい解決方法です。複数の希望を聞けばその分だけのアイディアの基を聞き出すことができます。
2. 素材からイメージする
手元にある素材や仕入れ可能な花材からアイディアを広げる方法もおすすめです。例えば、余っているドライフラワーや季節の素材を活かして新しい作品を考えます。
- 余りがちな素材を組み合わせて「リース」や「スワッグ」を作る。
- 季節のフルーツや植物を追加して、オリジナル感を出す(例:オレンジスライスやシナモンスティック)。
素材そのものの魅力に焦点を当てることで、新しい企画が自然と浮かんできます。
3. トレンドを取り入れる
InstagramやPinterestで話題のデザインやテーマを調べてみましょう。「#ドライフラワー」「#ドライフラワーリース」「#ドライフラワーアレンジメント」などのハッシュタグを検索すると、たくさんのアイディアが見つかります。
例としては:
- 「シンプルでモダン」な作品が人気なら、シルバーやグレー系のドライフラワーを活用。
- 「ナチュラルなボヘミアンスタイル」なら、ラフィアや麻素材を使った作品が喜ばれます。
4. インタラクティブな要素を追加
生徒が自分で選べる選択肢を増やすと、それだけで楽しさが倍増します。たとえば、花材やリボンの色を自由に選べるカスタマイズ式のワークショップにするとか、各自飾る場所に合わせてサイズアップにするとかも一案です。
季節ごとの作品アイディア企画で魅力的なワークショップ
- 新しいスタートを祝う華やかな作品は春におすすめ
- 涼しげで軽やかな作品は夏の定番
- 温かみを感じるナチュラルな秋の作品
- ホリデーシーズンを彩る特別な作品、一年で最も楽しな季節、冬
季節感を活かした作品は、生徒の心をつかみやすいポイントです。それぞれの季節に合ったテーマやデザインを取り入れることで、ワークショップの魅力がぐっと高まります。以下に、季節ごとのアイディア企画をまとめました。
新しいスタートを祝う華やかな作品は春におすすめ
春は新しい季節の始まり。明るく元気なデザインや、フレッシュな素材を使った作品が人気です。
- 春色のリース:ピンクやイエローの花材を使ったリース。桜の枝や菜の花を取り入れると、季節感がアップ。
- ボトルアレンジメント:おしゃれなガラスボトルに春の花を詰めるインテリアアイテム。意外と人気です。
涼しげで軽やかな作品は夏の定番
暑い季節には、涼しさを感じるデザインが求められます。透明感や爽やかな色合いを意識しましょう。
- シェルやガラスを使ったリース:貝殻やシーグラスをあしらった夏らしいデザイン。
- 吊るせるモビール:軽やかなドライフラワーと透明素材を組み合わせた吊り下げ飾り。
温かみを感じるナチュラルな秋の作品
秋は温かみのある素材や色を使った作品が映えます。落ち着いたトーンで季節感を演出しましょう。
- かぼちゃを使ったアレンジ:ドライフラワーとかぼちゃを組み合わせたセンターピース。
- 木の実や紅葉のスワッグ:ドングリや松ぼっくりを加えた季節限定デザイン。
ホリデーシーズンを彩る特別な作品、一年で最も楽しな季節、冬
クリスマスや新年に向けたデザインは、一年で最も華やかなテーマです。
- クリスマスリース:赤や緑を基調に、松ぼっくりやシナモンスティックを飾ったリース。
- お正月飾り:和の要素を取り入れたシックなデザイン。水引や竹素材を活用するのがおすすめ。
まとめ:アイディア企画に悩む時間を減らして創作を楽しもう!
ワークショップの作品アイディア企画に悩む時間を減らすには、視点を変えたり、生徒さんの声を活かしたりすることがポイントです。素材やトレンドからインスピレーションを得ながら、季節感を取り入れた企画を立ててみてください。その都度考えるのではなく年度始めに一年分の企画を立てるのが1番良いかと思います。
ストレスなく準備することにより予想もしないアイディアが生まれたりします。そして創作そのものをもっと楽しめるはずです。あなたのワークショップが、参加者にとって楽しく素敵な時間になりますように!