無限に溢れるドライフラワー作品のアイディアは普段のインプットから

無限に溢れるドライフラワー作品のアイディアは普段のインプットから クリエイションガイド

生徒さんに新しいテクニックや花材を提供することに悩む先生方は多くいらっしゃいます。

私自身も若い頃、同じ悩みを抱えていました。「どうすれば生徒さんに満足してもらえる作品を提供できるだろうか?」と日々考え、試行錯誤してきた経験があります。

最近では、SNSで活躍する作家さんたちが次々と新しい作品を発表しているのを目にし、その才能に羨望を抱くこともあります。しかし、作品のイメージを簡単に形にできるわけではありません。

成功している作家さんもきっと、同じような壁にぶつかりながら懸命に乗り越えてきたのだと思います。ですから現在作家として成功しているわけです。

このブログでは、作品のアイディアに悩んだ過去の私の経験や、現在どのようにアイディアを生み出しているかについてお話しします。

皆さんの作品づくりに少しでも役立てていただけたら幸いです。ぜひ最後までお読みいただき、今後のインスピレーションにつなげてくださいね。

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ドライフラワー作品のアイディアを取り入れる方法

ワークショップ風景
  • 先生に弟子入りもしくは教室に入会する
  • SNSからアイディアを得る
  • 単発のワークショップに参加してアイディアを得る

先生に弟子入りもしくは教室に入会する

ドライフラワー教室に入会するのは、アイディアを学ぶ最も効率的な方法です。

教室を開くほどのスキルを持つ先生から学べば、技術はもちろん、作品づくりのマインドセットも身につきます。先生によっては教室運営に制限がある場合もありますが、多くの場合、独立後も相談に乗ってくれることが期待できます。

マンツーマンのレッスン形式も、先生が一人一人の生徒に合ったアドバイスをしてくれるため、スキルアップが早く、特定の技術やテクニックを深く学べます。また、自分のペースで進められるため、独立を目指す人にも最適です。費用は高く付くかもしれませんが、最短ではないでしょうか!

単発のワークショップに参加してアイディアを得る

単発のワークショップは、特定のスキルやアイディアを集中的に学べる場として非常に効果的です。短時間でテーマに特化した技術を習得できるため、初心者にも経験者にもおすすめです。

ワークショップでは、現場での実演を通して、オンラインの教材や本では得られない実践的な知識やテクニックを直接学べるのが魅力です。

また、地域の展示販売会やイベント型の教室では、他の参加者との交流を通じて新たなインスピレーションを得る機会も広がります。

さらに、専門の先生から指導を受けることで、制作過程の細かなコツや独自のアイディアを吸収できる点も魅力です。このような場を活用すれば、独学だけでは難しい作品の幅を広げ、スキルアップにつなげることができます。

SNSからアイディアを得る

インスタグラム、ピンタレスト、YouTubeなどで他の作家の作品を見ることは、良いインスピレーションの源になります。私自身もこれらのプラットフォームに作品や作り方を投稿しており、「このアイディアを使ってもいいですか?」と直接問い合わせをいただくこともあります。驚くことに結構大きな団体からのDMをいただくことがありました。

私の場合DMをいただいたらたいていOKの返事をしています。発表する際に、私のクレジットを入れていただくと嬉しいです。

ドライフラワー作品のアイディアを得るときに注意しなければならいこと

  • 法的な問題
  • まねをして作ったけど問題が発生
  • 作品細部の作り方がわからない

法的な問題

ドライフラワーやハンドメイド作品において、法的トラブルに発展した事例は少ないようです。具体的な事例は書きませんが、以下のようなケースが問題となることがあるようです。

  1. デザインの模倣によるクレーム
    ハンドメイド作品のデザインをそっくりそのまま模倣し、販売やワークショップで使用した場合、オリジナル作者からクレームが寄せられることがあります。特に、SNSやオンラインプラットフォームで公開されている作品を許可なく利用すると、トラブルの元となります。
  2. 商標やブランド名の無断使用
    ブランド名や特定の商標を無断で使用した場合、正式な訴訟に至る可能性があります。例えば、他人のブランド名を使用して自身の商品を宣伝する行為は、商標法に抵触する可能性があります。
  3. 質の低い模倣品による評判の毀損
    模倣した作品がオリジナルと比べて質が著しく劣る場合、元の作者やブランドに悪影響を与えるとして問題になることがあります。これにより、信用を失った顧客や作者との間でトラブルが発生する場合もあります。

過去の事例

具体的な裁判事例は多く報告されていませんが、ハンドメイドマーケットやSNS上では模倣に関するトラブルが散見されます。たとえば、有名なデザイナーの作品に酷似した商品が大量に販売された結果、作者がSNSで注意喚起を行い、賛否を巻き起こしたケースがありました。

このようなリスクを避けるためには、他人のデザインにオリジナリティを加えることや、可能であれば許可を得るなどの配慮が重要です。

逆に、こんなこともありました。私は20年以上ネット販売をしてドライフラワーリースを販売していますが、たまたま展示会で行った大手卸し会社の方に、会社の名前を告げたところ、私のことをネットで知っていて流行りそうなリースの傾向やいつも参考にしてデザインを決めています、と突然言われたことがあります。
面と向かって言われると、えっ!そうなの? と思いつつ、まっいいか!と反応してしまいました。

ドライフラワーの場合市場には本当に似たような商品が溢れかえっています。大手さんの会社でも私ごときにそう言ってきます。ですからまるっきり同じものを作らなければ、あまり神経質にならなくても良いかと思います。

まねをして作ったけど問題が発生

ただし真似をして、粗悪品の商品を出したりして、逆に元の作者に迷惑をかける場合があるので、そんなことにならないようにお客さんや生徒さんにはきちんとした製品を出すようにしましょう。場合によってはこの作品は「〜さんの作品に影響を受けました」などとクレジットを入れるのも良いかもしれません。

作品細部の作り方がわからない

作品は外側から見るだけでは細かな作り方がわからないことがあります。実際にの商品を買うなりして、分解して作りを研究して初めて納得できる場合があります。写真だけ見て、作品を真似るととんでもないことになります。

私は作品のヒントをどこで得ているか?

  • 実はフラワー教室に通っています
  • SNSやYoutubeで参考にするのは海外の作家
  • 基本普段から作品のことを考えています

実はフラワー教室に通っています

私はドライフラワー作家ですが、生花の教室に通い続けています。生花を扱うプロの先生方は、私の知識をはるかに超える豊富な経験を持っています。特に、季節ごとの花の特徴やその組み合わせ方について教えていただける点は非常に勉強になります。また、日々の実践を通して身につけたさまざまなテクニックも、私の作品づくりに大きな影響を与えています。

SNSやYoutubeで参考にするのは海外の作家

私がよく参考にするのは、海外の作家によるSNSアカウントやYouTubeチャンネルです。彼らの独特な視点や歴史的背景に基づいたデザインは、私にとって新鮮な刺激となります。

「こういう使い方もあるのか!」と驚かされることも多く、作品に独自性を加えるヒントを得る貴重な機会となっています。

基本、普段から作品のことを考えています

専業作家として、私の生活はすべてクリエイティブな活動に向けられています。何よりも作品を作ることが大好きで、制作の時間は私にとって最大の喜びです。

そのため、常に新しいアイデアやデザインを模索し、頭の中では次に作るべき作品について考えているのが日常となっています。最初は試行錯誤の連続でしたが、長い間制作を続けるうちに自然とアイデアが湧いてくるようになりました。

季節の移ろいや周囲の小さな出来事に触れるだけで、「こんな作品を作ってみたい」というイメージが浮かぶことも増えてきました。このような日々の積み重ねと、ものづくりへの情熱が、より良い作品を生み出す原動力となっています。

まとめ

  • ドライフラワー作品のアイディアを取り入れる方法
  • ドライフラワー作品のアイディアを得るときに注意しなければならいこと
  • 私は作品のヒントをどこで得ているか?

作品のアイディアはあらゆるところにあります。街を歩いていたり、TVを観ていたり、雑誌を読んでいたりと至る所にヒントはあります。

よくスピリチュアルの世界で【降りてくる】って言いますよね。

素晴らしいアイディアが思いついた時に、空から降ってくるようなスピリチュアル系の話。まんざら嘘でもありません。瞬間、そうだ!これ作ろう! と頭の中に閃くことって何度もあります。

その閃めきのメカニズムは分かりませんが、長年ドライフラワーに携わっていればいるほど、ふとした時にイメージが湧いてきます。

アイディアに枯渇して落胆することってなくなりますよ。